台湾のレシート(統一發票)の話
こんにちは。今日はいきなりクイズです。
さて、この箱はいったい何をするものでしょうか?
ちょっと写真の人が山田花子に似ているという話はおいといてヒントです。
ヒント:中を見るとレシートがたくさん入っています。
(っていうか、レシートしか入ってません)
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わかりましたか?
正解は、慈善団体への寄付を呼びかける箱です。
でも、箱の中にはレシートしか入っていません。
いったいどういうことでしょうか?
その答えは、台湾のレシートの制度にあります。
では、台湾のレシートを見てみましょう。
台湾のレシートにはいくつか様式が決まっていて、
この様式でないものもいくつかありますが、
どの様式にも番号が振られています。
(このレシートの場合、上の方にKU09663710という番号があります)
これが、宝くじみたいになっていて、2か月に一度抽選があり、
賞金があたるようになっているのです。
つまり、この箱にレシートを入れることによって、
レシートが抽選で当たれば、この慈善団体に賞金が寄付されるというわけです。
レシートの裏面を見てみましょう。
レシートの裏には、抽選日や引き換え期間、注意事項が書かれています。
このレシートは2013年2月22日に発行されたものなので、
3月25日に抽選があり、賞金の引き替えは4月6日から7月5日までになります。
外国人の私たちも賞金獲得のチャンスがあり、
パスポートと当選したレシートを持参して台湾の郵便局に行くと、
賞金の引き替えができます。
(4等以下はすべての郵便局、3等以上は指定された郵便局で引き換えられます)
なんでこんな制度があるかというと、
脱税を防ぎ、納税を推進するためなのだそうです。
企業には統一編號という納税上の戸籍番号のようなものがわりあてられていて、
企業の経費申請にこの統一發票が使われますし、
逆に領収書を発行した側もいつ誰に発行したかがすぐにわかるというわけです。
毎回の当選番号は、
http://invoice.etax.nat.gov.tw/
から調べることができます。
ちなみに、1番上の特別賞は1000万元(約3200万円)!
日本のレシートにはこのような制度がないので、うらやましい限りです。
お買い物で一攫千金のチャンスがある台湾旅行に
皆さんもぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。
それでは今日はこの辺で!